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多店舗展開に必要な人と仕組みづくりと、財務を改善する3本の矢

タイトル画像 多店舗展開に必要な人と仕組みづくりと、財務を改善する3本の矢

私の多店舗展開の目的は規模の拡大ではなく、あくまでも企業永続ための最適の手段としてオススメしております。
今回は多店舗化を進めるにあたっての考え方やその手順について紹介していきたいと思います。

人や店が増えると思うようにいかなくなる

小さな飲食店やサービス業店舗の問題は、人や店が増えるとともに徐々に既存店の売上が低下してくることです。

私がこれまで指導してきた会社も、私自身が役員をしている会社でも店舗が3店舗から5店舗くらいになってくると、「思うように売上が伸びない」ということが起こります。

売上が伸びなくなる原因は、

  • 現場のサービスレベルが低下する
  • 指示をしないと動けない社員が多い
  • 現場を仕切れるリーダーがいない
  • 責任があいまいになり、他人事になる
  • 社長の意思がなかなか伝わらなくなる
  • 店によって「やり方」「考え方」の違いが出てくる
  • 社員の「やる気」に差が出てくる
  • 商品の均一、均質・均量に差がでてくる、などです。


これは店を任せる人がいないことによる「人づくり」と、あなたがいなくても回る「仕組みづくり」ができていないことで起こります。
これをいわゆる「3店舗の壁」とか「5店舗の壁」と呼ばれています。

悩む男性

私も統括店長ではじめて3店舗を統括したころや、マネージャーになり5店舗統括したころ、これらの問題でつまずきました。
今はこのようなことにお困りの経営者の皆様に、安定経営してもらうために多店舗化の支援のお手伝いさせてもらっています。

多店舗展開は計画的に進める

多店舗化をする上で大切なことは最初の1~2年は「人づくり」と「仕組みづくり」をしっかりすることです。

「人づくり」とは、モチベーションの高い自立型人材を育てることで、「仕組みづくり」とは社内の成功ノウハウを構築するノウハウBOXをつくることです。
この二つの質と量を増やしていかないといつまで経っても上記の問題は改善されません。

こちらに関しては「多店舗展開を加速させるための30日間のメールセミナー」という無料メールセミナーに詳しく書いております。

ピンとこられた方はこちらをご覧ください。
>>>https://tatenpoka.com/wp/lp/30step/

「人と仕組みづくり」がある程度できたら次に財務状況を改善するための“3本の矢”として「時流適合」「計数力」「ブルーオーシャン戦略」を取り入れていきます。

3本の矢に関してはこちらのブログの記事に詳しく書いてあります。
>>>財務改善のための3本の矢

財務改善のイメージは5年先のB/S(バランスシート)を意識しながら、5年先の経常利益率の改善を図っていくことです。

私の多店舗展開の目的は「規模の拡大」ではなく、あくまでも「リスクヘッジ」のための多店舗化です。
そのために5年先のB/S(バランスシート)を試算しながら、自己資本比率をどこまで改善できるか考えていくことが大事です。

バランスシート

さらにB/Sを綺麗にするテクニックとして、仕入れのタイミングを早め、支払いのタイミングを遅くしたりすることをオススメします。
これを支払サイトというのですが、ここを改善するだけで会社経営がずいぶんラクになります。

大手と個店の強みをもった多店舗展開

私はFC大手チェーンと個店の両方を知っています。

大手チェーン数社を20年近く間近で見てきたことや、自分自身のクライアントの8割が個人店ということもあり、大手の強みも個店の強みもよくわかっています。

飲食店の外観

孫子の兵法に「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」という言葉があります。


これは自分のことも相手のこともよく知っていれば百回戦っても負けない、という意味です。

大手が手を出せないもの、個人店ができないことを意識しながら、それぞれの戦い方を考えていきます。

大手が手を出せないものは飲食店で言えば、食材ありきのメニュー構成です。
大手はメニューありきの食材の仕入れなのです。

つまり個人店の強みは、個別対応であったりカスタマイズ、手間暇をかけるというキーワードになると思います。

また大手の強みはスケールメリットや効率です。
大手が安売りしているからといって、個人店がこれに対抗したら絶対に勝てません。

この辺の大手の強み、個人店の強みを意識した上で個人店が生き残っていくために、大手の強みも多少入れながら、大手とは一線を画した店舗戦略を立てていかなくてはならないのです。

多店舗化には人と仕組みづくりが必要

私は飲食店だけではなく、サロン、介護、アパレル、などのサービス業にも得意としています。
それは前職でいろいろな業種業態の多店舗化を経験してきたからです。

またフランチャイズ業界のことも得意としています。

さらに20年前に自ら現場店長からスタートして、マネジャー ⇒ 事業部長 ⇒ 本部長 ⇒ 経営企画 ⇒ 取締役として働いてきましたので、現場のことも本部のこともよくわかっています。

さらに21年間で約80店舗近くまで拡大していった経験があります。

だからこそ5店舗の壁に何があるのか?
10店舗のときは?
20店舗になったらどういう問題が起きるのか、よくわかります。

だからこそ、それぞれの規模感に応じてどのような組織を作り、どうマネジメントしていけばいいか、失敗しながらたくさんの学んできました。

この経験から言えることは意外かも知れませんが、やはりどの規模感になっても、人づくりと仕組みづくりが必要だったということです。
結局は多店舗化には、安心して任せる人と人に頼らない仕組みが必要なのです。

まとめ

中小企業と吹き出物は大きくなると潰れると言われています。

また先行きが不透明な時代のなかで本当に規模の拡大は最善策なのでしょうか?

いろいろな考え方があるとは思いますが、私はやはり多店舗化は企業永続のために必要になると思っております。

社長のシゴトはあくまでも会社の未来をつくることです。
だからこそ経営者自身が事業に組み込まれなくても会社が回る仕組みを作り、より社長業に専念しなくてはなりません。

常に理想を追い求めていく姿勢が大切ではないでしょうか?


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よろしくお願いいたします。


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店舗ビジネス業界のトップ3%をつくる、5店舗化プロデューサー
加納 聖士