店舗ビジネス数字力養成塾
店舗ビジネス数字力養成塾は、最短60日で多店舗展開に必要とされる数字一式を世界一わかりやすく体系的に学べる計4回の連続講座です。
銀行から有利な条件で融資を引き出すために必要とされるB/Sをはじめとする決算書の読み方と分析方法、現場の日々の数値を改善するための日次決算から損益計算書をはじめとする管理会計、突然の資金ショートを防ぐための資金繰り表の作成、現場店長たちにコスト意識を持ってもらうための計数管理まで、数字が強くなる養成講座です。
こちらの講座の最大の特徴はインプットとアウトプット。
講座と講座の間で、数字力を強化するための課題を出し、各社ごとに動画にて数値分析をしていきますので、各社ごとのニーズに沿って対応できます。
受講中に成功しているチェーン店の数字管理のやり方から、5店舗未満の規模感でも最低限必要な計数管理まで、たんに学ぶだけの講座ではなく、数字がわかり、数字が強くなる超実践型の連続講座です。
受講生の声
受講生の成果
- 格付けを上げるための決算書の作り方がわかった
- メインバンクに融資が断られていたが、他行で借入することができた
- 99%の社長が知らないキャッシュの残し方がわかった
- 銀行の融資担当者とどう交渉していけばいいのかわかった
- 店舗数字をどのようにして管理していけばいいかわかった
- 数ヶ月先までの会社の資金の動きがわかった
- 大手チェーン店の数字管理のやり方がわかった
- ROI(投資収益率)の本当の計算方法がわかった
- KPIの設定方法と80:20の法則の真の意味がわかった
渋沢栄一の論語と算盤に経営の極意が隠されている
みなさんは、「論語と算盤」って聞いたことありますか?
これは「日本資本主義の父」と言われた渋沢栄一さんの言葉です。
渋沢さんは1840年の江戸時代に生まれ明治維新後、日本初の銀行である第一国立銀行(現在のみずほ銀行)をはじめ、キリンビール、東京海上、東京証券取引所など、生涯で約500社に及ぶ日本を代表する企業の設立に関わってきた人なんですよ。
同時に約600の社会公共事業や民間外交にも尽力されてきたからまさに日本の株式会社の父ですよ。
で、その渋沢さんが生涯を通じて目指していた理想の経営が「論語と算盤」なんですよ。
つまり「算盤」である企業の利潤と「論語」である道徳を調和させる経営ね。
これは稲盛和夫さんのフィロソフィーとアメーバ経営と一緒ですね。
つまり、ビジネスにおける利益追求(算盤)と、仁義道徳(論語)はしっかり調和させなければならないということです。
で、私の目指している多店舗経営も実は「論語と算盤」なんですよね。
これを私は「本学と計数力」と呼んでいるけど中身は一緒です。
数字ばかりだと、現場がどんどん疲弊してくるし、本学ばかりだと、気分は良くなるけど現場は何も変わらない。
だから本学を徹底したうえで、多店舗経営するために数字力を鍛える必要があるのです。
数字が苦手だという経営者が多いですが、私の見解では場数が足りないだけです。
最初から自転車に乗れる子どもはいないし、最初から自動車をうまく運転できないのと同じで、数字を強くしていくためにも場数が必要なんです。
22年やってわかったことは黒字か赤字かは微差僅差だということ
私は店舗ビジネス業界に22年間いて、店長から部長、そして役員を経て、最後は管理部の本部長として80店舗の全店の数字を管理していました。
その時の経験でいつも感じていたことは安定して利益がでるかでないかは本当に微差僅差だということなんです。
ちなみに僕が携わってきたクライアント企業でも「増収増益ができる企業」と「利益が出ない企業」が見事にコントラストしていました。
で、その共通点は何かといろいろ探ってきたところ、そのひとつが「日次管理」というマネジメント手法なんです。
で、日次管理とはなんぞやってなると思うのですが、日次管理とは、日次決算とも言われて、1日ごとに経営数値を管理する管理手法のことなんです。
社員数が100人を超える企業であれば、「日々の数値を管理する」というのはたいていはやっていると思いますが、5店舗未満のスモールビジネスの経営者はやられていない方がほとんどなんです。
売上方程式がたくさん考えられる人が売上をあげられる
ちなみに私が過去に管理してきた日次管理の指標は大きいところでは
- 1日の売上の目標額
- 1日の人件費の目標比率
- 1日の仕入れ原価の目標比率
です。
ここまでは、多くの企業がやっていると思いますが、ここからさらに掘り下げて細分化していくのが加納式の数値管理や計数管理の極意なんです。
加納式では、まず最初に、さまざまな売上方程式の元になる数字を決めます。
たとえば美容室ならば、売上イコールの方程式は一般的には、
売上=客数×客単価×リピート率
です。
これに対して加納式ではさまざまな売上の方程式を作っていきます。
たとえば
- 売上=新規顧客+既存顧客
- 売上=カット売上+パーマ顧客+トリートメント顧客+ヘアカラー顧客
- 売上=晴の日の売上+曇りの日の売上+雨の日の売上
- 売上=男性客の売上+女性客の売上
- 売上=スタイリスト売上+アシスタント売上
- 売上=晴の日の売上+曇りの日の売上+雨の日の売上
- 売上=客数×1席あたりの売上×椅子の数
など、本当にさまざまな方程式を現場店長と一緒にワイワイしながらみんなで考えます。
KPIの設定法と80:20の法則の真の意味
で、これら方程式の数字を日々把握しながら、自社における主要の重要業績評価指標を決めていきます。
この重要業績評価指標がkey performance indicatorxtって言ってKPIを略されるんですよ。
正式なKPIの定義は、ちょっと違うのですが、加納式では売上の方程式でKPIを設定していくんですよ。
たとえば、上記の例で説明するなら
売上 = 新規顧客(30%)+ 既存顧客(70%)
だとしますよね。
これだと大枠すぎて分析指標にならないのでさらに細分化していきます。
すると以下のことがわかったとします。
売上 = 男性新規顧客(5%)+ 女性新規顧客(25%)
+ 男性既存顧客(15%)+ 女性既存顧客(55%)
これらの分析により、改めてわかったことは新規と既存を合わせて女性客がこのお店の8割占めているということです。
そして、さらにここから深堀するとしたら、この中の女性既存顧客(55%)をさらに細かく分けられないかと考えるのです。
するとたいていは以下のようなことがわかるのです。
- 0〜20歳 2%
- 21〜30歳 4%
- 31〜40歳 8%
- 41〜50歳 18%
- 51〜60歳 13%
- 61〜70歳 8%
- 71歳以上 2%
このことから、41歳から60歳までの女性既存顧客が、この美容室の売上の31%を占めていて、さらに以下の属性まで分けられないかを考えます。
たとえば、
- 世帯所得
- 血液型
- 既婚・未婚
- 子供の数
- 趣味
このようなことを分析してある共通数字を見つけたら、その数値をKPIに設定して、日々の変化をExcelの管理シートで追っていくわけです。
これは上記にあげた他の方程式も同様です。
日次管理の本当のメリット
常に数字を細かく分解し、どの売上が全体売上を構成するうえでの核となっているのか?
コア数値は何かの裏付けを取るのです。
このようにして毎日毎日、それぞれの数値を商品ごと、ターゲットごとに記録していくので、続けていくと違和感を拾いやすくなるようなセンサーが自然に働いてくるようになります。
これが加納式のKPIの算出方法による日次管理なのです。
でね、さらに私の考える日次管理のメリットは、これ、よく意外だと言われるのですが、ズバリ、アイディアの源になるんですよね。
だからぶっちゃけちゃうと管理がしたいから管理表を作っているわけでないんです。
- 「この商品の売上は今日いくらだったんだ」
- 「先週よりもこの営業方法の売上が上がっているな」
- 「この商品は利益率が落ちている」
このことは、週次管理でも、月次管理でも、わかると思いますが実際自分で「毎日入力しているからこそ気づく変化」というものがあるのです。
「違和感」と言ってもいいのかなぁ。
違和感を拾いやすくなるようなセンサーが働きやすくなる
わかりやすく言うと毎日毎日、数値を商品ごと、担当者ごとに記録しているからこそ、違和感を拾いやすくなるようなセンサーが働きやすくなるんでしょうね。
しかも、これは脳にインプットされているので、他の作業をしているときに・・・
- 「この商品の売上が落ちていたのはこれが理由かもしれない」
- 「この方法を使えば、利益率が上がるんじゃないのか」
と脳みそと行動が紐づいて、新たなアイディア「施策」を思いつくことが多くなるのです。
数字の変化を見ながら、自分自身で何かしらの根拠を持ち、「こうかな?」「ああかな?」という考えを持つとさまざまなアイディアが出てくるんです。
これがね、最大の「日次管理」のメリットだと思うんですよ。
自分で毎日数字を管理しているからこと、経営改善のアイディアが出てくる。
これをさぼって、週次管理、月次管理にしていたら、脳に商品ごと、担当者ごとの数値がインプットされていないので、本来得られただろう発見をスルーしてしまっているかも知れないんですよね。
店舗経営として生き残っていくうえでは、よほど特殊な状況にならない限り、「数字」や「論理」と完全に縁を切ることはできないですよね。
最近、数字に対する力を高めるためのセミナーが増えてきていますが、店舗ビジネス向けに書かれたグロスではなくネットのものって案外少ないんですよね。
そこで、市場にないんだったらやっちゃおうか、ってノリで開発したのが店舗ビジネル数字力養成塾なんです。
経営者に必要な数字力は2つある
経営者に必要な数字力には「数字を作る力」と「数字を読む力」です。
この二つは表裏一体であり、同時にレベルアップしていくことが望ましいです。
この2つの力を高めていく時に使うのが以下の数字力を高める7ステップです。
①から⑤までが「数字を作る力」で、⑥から⑦までが「数字を読む力」です。
現在、人工知能のAIが圧倒的に強いのは⑤です。
しかし現時点では、どんな目的で数字を分析するのか?
分析した結果からどんな意味づけするのか?
これが経営者に必要な数字力です。
つまり今回の数字力養成塾では、数字を読む目的は、緻密な分析ではなく、未来の数字を変えるために行ないます。
ですから数字分析は、“儲けを増やす”ための手段であって、決して目的ではない。
あくまでもゴールは、“儲けを増やす”ことにあります。
最後に、二宮尊徳は以下のような名言を残しています。
道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である
これは社会通念上やってはいけないことを通じて利益を得るのは、犯罪だという意味で、さらに今月末の資金が足りない、今日生きていくお金もない状態であれば、道徳や倫理観は目覚めないということです。
私たちは利益のためにビジネスをしているのではありません。
理念やフィロソフィーを実現するためにビジネスをしているのです。
だからこそ、この講座に参加して、数字の強い企業になっていきましょう!